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〜うつ病と間違いやすい起立性調節障害(OD)前編〜
学校関係者向けの雑誌、月刊誌「健」に、起立性調節障害について掲載された記事を要約してご紹介します。インタビューに答えているのは、当サイトの監修者の大阪医科大学小児科学教室 准教授の田中英高先生です。この記事は2回に分けて掲載されますが、今回は前編をご紹介。すべての記事を読む場合は、以下をクリックしてください。
「うつ病と間違いやすい起立性調節障害(OD) 前編」
●意外と知られていない起立性調節障害
当サイトをご覧の方はよくご存じのように、起立性調節障害(以下、OD)は、思春期前から発症し、軽症の人も含めると小学生の約5%、中学生の約10%がその症状に悩んでいるという、決してめずらしい病気ではないのです。その割には、ODという病気があまり知られていないという問題があります。
ODの症状は、朝起きられない、立ちくらみやふらつき、長時間立っていると脳貧血を起こすなどさまざまあります。人は起立すると、重力によって血液が下半身に移ります。ほかにも、睡眠障害を併発する場合もあります。このような状態になると、学校に遅刻しないで登校することは困難で、しだいに休みがちになるケースが多くみられます。
●うつ病とODの違いは?
ODの子どもは午前中、脳循環を含め全身臓器の循環が悪いため、活力がなく、まるでうつ病のようにみえます。ODの子どもがうつ病と見誤られて抗うつ薬を服用した場合、副作用として血圧低下が起こり、さらに重症化することにもなりかねません。
では、うつ病とODの違いはどこにあるのでしょうか。ODの場合は、午前中はうつうつとした状態でいるものの、夕方になるにつれ元気を回復し、テレビやゲームに興じるようになります。一方、うつ病は一日のどの時間帯においても抑うつ状態が続き、それまで好きだったテレビやゲームも楽しむことができません。このように時間帯によって症状に変化があるかどうかを見極め、受診の際には医師に伝える必要があるでしょう。
参考)月刊誌「健」2009年12月号(日本学校保健研修社)