子どものこんな症状は、起立性調節障害
小児起立性調節障害の全人的治療
起立性調節障害相談室(Q&Aコーナー)
低血圧サイト

企画・監修:田中 英高
(大阪医科大学小児科准教授)
企画協力:松島 礼子
(済生会吹田病院小児科)

起立性調節障害 最近のトピックス


「起立性調節障害 保護者・教員向け研修会」のご報告


平成22年11月7日に大阪・高槻で「起立性調節障害 保護者・教員向け研修会」が行われました。当日は、起立性調節障害に関する情報を得ようと、関西以外にお住まいの方々も多数出席されました。

多くの方にご参加いただきまして、まことにありがとうございました。心からお礼申し上げます。当日の研修会の様子をお伝えしたいと思います。

研修会のプログラムは、以下のURLからご覧いただけます。
http://www.inphs-od.com/topics/article/topics_034_1.html

当日は、医療法人たけなかキッズクリニック院長の竹中義人医師、大坂医科大学小児科准教授で当サイトの監修もしていただいている田中英高医師、大坂医科大学小児科の金泰子医師による講演がおこなわれ、その後、参加者の方々のご質問に直接お答えするために、「ミート・ザ・エキスパート(専門医と話そう)」が開催されました。

エキスパートとして出席してくださった医師は、上記の3名の専門医のほかに、次の4名の先生方でした。
松島礼子医師(済生会吹田病院)
神原雪子医師(八尾徳州会病院)
東 佐保子医師(大阪医科大学)
梶浦 貢医師(済生会茨木病院)

参加者は3グループに分かれていただきました。そして、総計7名の専門医が皆様からのご質問に対応しました。ほぼ、全員の方から質問がありましたので、時間の関係上、すべての質問にはお答えできていなかったかもしれません。しかし、各会場とも、参加された方々の様子を見ていると、主な質問にはほぼ回答でき、ご納得いただけたのではないかという印象がありました。質問の内容については、後日、お伝えできればと考えております。

すでにHPでお知らせしておりますように、今回の研修会では、新たに出版された『起立性調節障害の子どもの日常生活サポートブック』(中央法規出版/定価1680円)が販売されました。
http://www.inphs-od.com/topics/article/topics_038.html

この時期にこの書籍を出版したのには理由があると、田中先生はおっしゃいます。

10月12日に更新したトピックスにも書かれていますが、中学3年生の起立性調節障害の子どもとその保護者にとって、この時期は高校進学を決定するギリギリの時期ではないかと推察されます。

現時点で欠席をくり返している場合には、このまま高校に進学して果たして通学ができるのだろうか、と心配されているかもしれませんし、あるいは、そこまでまだ考えていない、という方もおられるかもしれません。

田中先生がいまほど臨床経験を積んでいらっしゃらなかった時期には、子どもたちが高校進学後にどうなるのか、ということまで考えが及ばなかったといいます。高校進学後、ふつうに通学できている場合はよいのですが、高校進学後にかえって症状が悪化するケースがあることに気づくようになったそうです。このなかには高校進学したものの規定の出席日数に足りず、第1学年で留年が決定し、その失望から中退。その後引きこもってしまったという悲しいケースも経験したそうです。

この経験から田中先生は、そのような悲劇をなくし、子どもたちには充実した高校生活を送ってもらいたいという思いを強くしたといいます。それには、起立性調節障害に関する正確な情報を皆さんに知ってもらうのがよい方法です。そこで、田中先生は中学校を欠席しがちだった100人の子どもたちが高校進学後にどうなったのか、を追跡調査しました。本書にはその詳細なデータも掲載されています。また具体例も紹介されていますので、是非、参考にしていただければと思います。


研修会の風景



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