子どものこんな症状は、起立性調節障害
小児起立性調節障害の全人的治療
起立性調節障害相談室(Q&Aコーナー)
低血圧サイト

企画・監修:田中 英高
(大阪医科大学小児科准教授)
企画協力:松島 礼子
(済生会吹田病院小児科)

起立性調節障害 最近のトピックス


東北・太平洋沿岸地震に伴い、低血圧・起立性調節障害の皆様への情報

 3月11日(金)午後2時46分から連続的にくり返されている東北・太平洋沿岸地震の威力は凄まじく、また二次災害にも恐ろしさを禁じ得ません。
被災地やその近辺にお住まいの方々のご無事を祈り、お見舞いを申し上げます。
 また、とても残念なことではありますが、報道にありますように多くの方がすでに亡くなっておられます。心からのご冥福をお祈り申し上げます。
今後の被害が最小限に食い止められ、地元の方々の安全が確保されますよう、また、一日も早い被災地の復興と被災された皆様の苦しみが癒されますことを、心よりお祈り申し上げます。

 今年になり、中国、ニュージーランド、日本と立て続けに地震が起こっています。天変地異はいつ起こるのかわかりませんが、人類への重大な警告のような気もします。
 当サポートグループが支援できる範囲は限られておりますが、有用な情報があれば提供をしたいと考えております。
 今回は、外傷を免れた被災者の方に有用と思われる情報を記載しました。

1.被災地、その近辺では飲料水の確保が困難です。低血圧や起立性調節障害の人は、体内水分量が少ない上に、水分不足では症状が悪化します。飲料水の確保が重要です。

2.被災地、その近辺では停電が生じています。3月とはいっても被災地まだまだ寒く、暖がなかなか取れないことと思います。夜間の冷え込みが強く、零下になっています。とくに低血圧や起立性調節障害の人では体温調節機能が悪く、冷えや逆にのぼせが起こります。毛布だけでは寒さをしのげません。『使い捨てカイロ』は常備しておく必要があります。もちろん、一般的な防災グッズも常備しておきましょう。

3.地震による外傷がない場合でも精神面への影響に注意をしてください
非常に強い危険を体験した場合、ストレス反応として誰でも心身に異常な症状がでます。主には次のような症状があります。
○睡眠の異常(なかなか寝つけない、悪夢をみる、途中で目が醒めてしまうなど)
○イライラ感が止まらない、落ち込む、無力感、何も頭に入らない、ボーッとする、自分が自分でないような気がする
○頭が痛い、吐き気がする、胃が痛い、動悸、食欲不振、ふらつきがひどくなる
○急に動悸がして突然不安になりパニックになる[*]


 一般的にはこれらの症状は、1〜2週間で回復しますが、心身症状が持続したり、あるいは他の症状に移行した場合には、急性ストレス障害(約1ヵ月以内)や外傷後ストレス障害(PTSD、約1ヵ月移行も続く)になっていることが考えられます。医療機関を利用できるなら、ためらわずに相談してみましょう。

 また子どもたちに、このような症状がみられた場合には、ゆっくりと話を聞いてあげましょう。日本小児精神研究会から公開されている子どもの心へのケアマニュアルを添付しました。参考にして下さい。

 皆様が1日でも早く安らかな生活を迎えられますようにお祈りしております。

 下記青字部分をクリックしてください。
「災害時の子どもの心へのケアマニュアル」(日本小児精神研究会)

[*]起立性調節障害や低血圧の人は、起立時に頻脈になる傾向があります。起立性調節障害のサブタイプである体位性頻脈症候群の方はそれがとくに著しく起こります。頻脈はときに動悸として自覚され、不安によっても動悸が生ずることから、起立性調節障害の方は災害などの精神的ストレスによって、頻脈、動悸、不安感がますます強くなることがあります。何か自分がおかしくなってしまったのか、などと不安にならず、これも起立性調節障害の可能性もあると考えて、利用できる医療機関に相談してください。


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